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フィリップ・ガリドー/ナンシー・ガリドー

1991年6月10日にアメリカ・カリフォルニアで発生した少女誘拐事件の犯人。
2009年8月26日、被害者は当時11歳と15歳の娘二人と共に救出される。
娘達は犯人の子供だった。
フィリップ・ガリドーは懲役431年、ナンシー・ガリドーは懲役36年の刑が確定し、服役中。

<概要>
被害者は当時11歳の少女で、バス停でスクールバスを待っていたところを無理矢理車に押し込められて誘拐された。
家族が犯行現場を目撃し、追跡を試みるが失敗。
この事件はマスコミでも大きく取り上げられ、大々的な捜索が行われたものの、結局彼女は見つからなかった。

主犯のフィリップは薬物常用者で性犯罪の前歴もある男だった。
犯行当時も仮釈放中で、足首には追跡用のGPSを付けていた。
被害者は繰り返し暴行され、時には薬物を注射されることもあったという。
監禁中、彼女はフィリップの娘二人を妊娠・出産している。
最初の出産は、彼女が14歳の時だった。
被害者はガリドー宅の裏庭の小屋などに監禁されていたが、時折子供達と外出したり、ガリドーの印刷会社を手伝ったりもしていた。

救出のきっかけはフィリップが娘二人を連れてカリフォルニア大学バークレー校を訪れたことだった。
この時の挙動を不審に感じ、警察がフィリップの身元を確認。
翌日、フィリップは妻と被害者、子供達を連れて保護観察官オフィスに現れた。
そこで被害者の身元が発覚。彼女と娘達は保護された。
誘拐事件から19年の歳月が過ぎていた。

主犯のフィリップは懲役431年、ナンシーは懲役36年の刑が確定した。
なお、被害者を救出するチャンスは何度かあった。しかし、当局はそのチャンスをことごとく逃している。
カリフォルニア当局は被害者に2000万ドルの保証金を支払った。

<リンク>
ジェイシー・リー・デュガード誘拐事件(wikipedia)

<ノンフィクション>

奪われた人生 18年間の記憶 ジェイシー・デュガード 講談社

被害者の少女自身が発表した手記。
自身の身に降りかかったおぞましい事件についてかなり詳細に書いているが、その筆致は冷静。
また生まれた子供達に対しても、彼女は深い愛情を示している。
精神的に強く、なおかつ愛情深い女性という印象を受けた。
なお、被害者は2013年に発覚した3女性監禁事件でもコメントを出している。
10年監禁の3女性に「傷を癒やす時間を」、類似事件の被害者が訴え(APF)


<類似の事件>
アリエル・カストロ
オハイオ州クリーブランドで2002年から2004年にかけて3人の女性を誘拐し、監禁して暴行した。
キャメロン・フッカー
1977年、オレゴン州でヒッチハイク中の女性を誘拐、以後7年にわたり監禁して暴行を加えていた。

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