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キャメロン・フッカー

1977年、オレゴン州でヒッチハイク中の女性を誘拐、以後7年にわたり監禁して暴行を加えていた。
動機は若い女を『奴隷』としたかったから。
犯行には彼の妻ジャニスも関わっていたが、罪を悔いた彼女の助力により被害者は逃亡、事件が発覚した。
なお、以前にも女性を誘拐、殺害して遺棄したらしい(遺体が見つからず、起訴はされなかった)。
キャメロン・フッカーは誘拐や性的虐待などの罪で禁固104年の刑を受け、現在も服役中。

<概要>
被害者は拉致当時二十歳の女性。友人のパーティーに行く途中でフッカー夫妻の車に乗り、誘拐された。
彼女は夫妻の家の地下室に連れて行かれ、吊り下げられ鞭で打たれるなどの凄惨な暴行を繰り返し受けた。
フッカーは被害者の頭部に外界を遮断する箱を被せ、地下室に監禁し続けた。

キャメロンは被害者に「自分は奴隷売買組織の一員」と語り、逃亡を試みた奴隷の哀れな末路を語った。
そして、彼は被害者に奴隷契約書のサインをさせ、Kという奴隷としての新しい名を与えた。

キャメロンはサディストで、若い女の奴隷を熱望していた。
妻ジャニスは夫に対して従順ではあったが、マゾヒストでもサディストでもなかった。
被害者を拉致した後、彼女は罪の意識に耐えきれず家出をしたこともあった。
しかし、結局は家に戻り、夫と子供、そして被害者と生活を続けた。

監禁生活が3年を過ぎた頃、被害者はすっかり従順になっていた。
監視付きとはいえ外出も許されたが、彼女が逃げることはなかった。
キャメロンは「ご褒美」として、家族や友人との連絡まで許している。
しかしその後、キャメロンは被害者の洗脳が弱くなったと感じ、彼女は再び地下室に監禁されることとなった。

更に3年ほど経つと、キャメロンは被害者を外に出すことを決めた。
彼は被害者にモーテルでメイドとして働くように命じた。
この頃から被害者とジャニスは親しくなり、共に聖書を読むなどして信仰に救いを求めるようになった。
やがて罪の意識に耐えきれなくなったジャニスは、被害者に奴隷売買組織のことは真っ赤な嘘と教え、二人で家を出た。
そして被害者はようやく家に帰ることができた。誘拐から7年3ヶ月もの年月が過ぎていた。

一方、ジャニスは夫に泣きつかれ、再び彼の元へと戻っていた。
一時は反省の態度を見せていたキャメロンであったが、すぐに元に戻ってしまった。
意を決したジャニスは夫を告発。
キャメロンは逮捕され、禁固104年の判決を受けた。
なお、共犯のジャニスは起訴されなかった。

<リンク>
Kidnapping of Colleen Stan (wikipedia 英語版)
この事件の概要。この記事によれば被害者女性は結婚して子供もいるようだ。

実録!監禁&洗脳からの生還SP(奇跡体験アンビリバボーWebサイト)
以前テレビで取り上げられた時の概要。

Lady(monsters)
事件の記述は結構下の方。

<ノンフィクション>

完璧な犠牲者 クリスティーン・マクガイヤ&カーラ・ノートン 角川文庫

読みたいが絶版らしい。

<フィクション>

地下室の箱 ジャック・ケッチャム 扶桑社ミステリー

この事件を元にした小説。
被害者が妊婦だったり監禁期間が短かったりと実際の事件とは異なっている。
ケッチャムにしてはハッピーエンド。
『箱の中の女』という日活ロマンポルノもこの事件が元ネタらしい(未見)。


<類似の事件>
フィリップ・ガリドー/ナンシー・ガリドー
1991年に少女を誘拐し、19年間監禁した夫妻。2009年に被害者は当時11歳と15歳の娘二人と共に救出された。
アリエル・カストロ
オハイオ州クリーブランドで2002年から2004年にかけて3人の女性を誘拐し、2013年に逮捕されるまで監禁して暴行した。

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