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名古屋アベック殺人

1988年2月23〜25日に愛知県名古屋市で発生した殺人事件。
被害者は19歳と20歳のカップルで、デート中に襲われて暴行を受けた挙げ句に殺害された。
犯人は当時17〜20歳の男女6人。
主犯の少年には1989年に一審で死刑判決が下ったが、その後二審で無期懲役に減刑された。
他の共犯者らにも懲役5年〜無期懲役の判決が確定している。

<概要>
犯人は当時19歳のの少年(元暴力団員のとび職)をリーダーとし、17〜20歳の少年三人とその交際相手の少女二人(当時17歳)を含む不良グループだった。
彼らは名古屋市中区栄のテレビ塔噴水付近にたむろして暴走行為や強盗などを働いており、「噴水族」と呼ばれていた。
事件を起こす直前も名古屋埠頭で事件を起こし、二組のカップルを襲って約8万円を奪っている。

1988年2月23日午前4時半頃、名古屋市緑区の県営公園の駐車場で、犯人らは一台の自動車を襲った。
車には理容師の男性(当時19歳)とその交際相手の女性(当時20歳)の二人が乗っていた。
犯人らは鉄パイプなどで車を滅多打ちにし、二人を引きずり降ろした。
二人は木刀で殴られるなどの暴行を受け、更に女性は集団強姦された。
午前6時頃、犯人らは事件の発覚を恐れ、二人を自分たちの車に乗せて連れ去った。
しかし、破壊した被害者の車は放置されたため、その日のうちに警察は捜査を開始している。

無計画に拉致したものの、犯人らは二人の始末に困ってしまった。
二人は解放して警察に逮捕されることや、壊した車の損害賠償を請求されるのを恐れた犯人らは、二人の殺害を決意する。
そして24日午前3時頃、犯人らは二人に目隠しをして愛知郡長久手町の墓地に連れて行き、まず男性を絞殺した。

翌25日午前3時頃、犯人らは女性を連れて三重県阿山郡大山田村の山中に向かった。車のトランクには男性の遺体も入れられていた。
彼らは遺体を埋めるための穴を掘り、女性を絞殺した。
女性は死ぬ前に男性の遺体と対面し、涙をこぼしたという。

同年6月27日、愛知県警は目撃情報から6人を逮捕した。そしてその証言から二人の遺体を発見した。

1989年6月28日、一審でリーダーの少年に死刑、17歳の少年に無期懲役、残る4人にも懲役5〜17年の判決が下った。
リーダーと懲役17年の判決を受けた少年が控訴し、1996年12月26日、二審でリーダーは無期懲役、少年は懲役13年に減刑された。

<ノンフィクション>

殺戮者は二度わらう―放たれし業、跳梁跋扈の9事件 「新潮45」編集部 新潮文庫

事件の概要と、犯人グループのその後についてのルポが掲載されている。
記事によれば、彼らのほとんどは就職したり結婚したりして普通に暮らしているようだ。
一方で被害者家族への謝罪はなされておらず、賠償金すら支払っていない者もいるという。

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