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北関東連続幼女誘拐殺人事件

1979〜1996年にかけ、栃木県足利市および群馬県太田市で起きた五件の未解決女児誘拐殺人事件。
当初、これらの事件は別件と考えられておち、うち一件では犯人として男性が逮捕されていた。
しかし、2007年にジャーナリスト清水潔がこの五件を同一犯による連続誘拐殺人の可能性を指摘。
逮捕され実刑に服していた男性も証拠の再鑑定により釈放、再審で無罪となった。

<概要>
1979〜1996年にかけ、栃木県足利市および群馬県太田市では四件の誘拐殺人および、一件の行方不明事件(いずれも未解決)が起こっている。
この二つの市は隣接しており、事件現場が半径20キロ以内にあること、また、被害者はいずれも8歳くらいまでの女子児童で、被害者が誘拐された場所や遺体の遺棄現場に共通点が見られることから、ジャーナリストの清水潔が同一犯による連続女児誘拐殺人の可能性を指摘した。

・第一の事件
1979年8月3日に発生。栃木県足利市で当時5歳の女児が行方不明になり、数日後に渡良瀬川付近で遺体が発見された。
・第二の事件
1984年11月17日に発生。栃木県足利市で当時5歳の女児がパチンコ屋で行方不明になり、翌年3月に遺体が発見された。
・第三の事件
1987年9月15日に発生。群馬県太田市で当時8歳の女児が行方不明になり、翌年11月に発見された。
・第四の事件
1990年5月12日に発生。栃木県足利市で当時4歳の女児がパチンコ屋で行方不明になり、翌日渡良瀬川河川敷で遺体が発見された。
なお、この事件と第一の事件はまとめて足利事件と呼ばれている。
翌1991年、警察はDNA鑑定を証拠として同市内に住む男性を逮捕、2000年には無期懲役の判決が下っている。
しかし、清水らの調査により冤罪の可能性が指摘され、証拠の再鑑定が行われた。
結果、この男性は犯人ではないということが示され、2010年には再審で無罪となった。
・第五の事件
1996年7月7日、群馬県太田市で当時4歳の女児がパチンコ屋で行方不明になった。
この女児は現在も行方不明。


(2014年6月4日追記)
この他にも周辺地域では児童が犠牲となった未解決事件が数件起きている。
そのうちの一つが2005年2005年12月1日に栃木県今市市(現日光市)の当時7歳の女児が刺殺されて茨城県の山林に遺棄された事件である。
この事件については2014年6月3日に容疑者が逮捕された(時事通信の該当記事)。
この容疑者は1984年生。先に紹介した事件の犯人と同一人物であるとは考えにくい。


<ノンフィクション>

殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 清水潔 新潮社

本事件を発見し、再調査した清水潔によるルポルタージュ。
清水は目撃証言や遺留品のDNA鑑定の結果から、真犯人と思しき人物を特定したとしている。
とにかく読ませる。

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