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都井睦雄

都井睦雄
<概要>
1938年5月21日に発生した津山事件(津山三十人殺し)の犯人。
一晩で30人を殺害、3人が重軽傷を負った。
犯行後、自殺。
1982年の禹範坤の事件が発生するまでは、世界最大の大量殺人事件だった。

<リンク>
津山三十人殺し(無限回廊)
事件を時系列で記述しており、遺書も全文掲載している。
この事件を扱ったサイトは山ほどあるが、ここが一番読みやすいと思う。

『もはや夜明けも近づいた、死にましょう。』
これは都井の自殺現場にあったメモの最後の一節だが、いつ読んでも妙に切なくなる。

なお、2chのオカルト板にはこの事件の専用スレが存在する。
過去スレには地元の事情とか現地に行った人の報告もあったが、最近は……

<ノンフィクション>

闇に駆ける猟銃 松本清張 中公文庫『ミステリーの系譜』収録


津山三十人殺し 日本犯罪史上空前の惨劇 筑波昭 新潮文庫

この二冊が超有名。事件について知りたければ必読。特に後者は俗に『筑波本』と呼ばれる基本書。


津山三十人殺し 七十六年目の真実: 空前絶後の惨劇と抹殺された記録 石川清 学研パブリッシング

2014年2月に発売されたもの。
2011年に同著者が発表した津山三十人殺し 最後の真相(ミリオン出版)の続編ともいえる一冊。
著者は司法省刑事局が作成した『津山事件報告書』を入手し、事件の真相について考察を進めている。
松本清張や筑波昭はこの報告書を読んでいたが、その後この報告書は廃棄されてしまい、幻となっていた。筑波本が基本書とされる所以である。
著者はこの報告書の写しをアメリカで入手したという。

この本によれば、都井と祖母には直接の血縁関係がないと考えられるという。
都井の祖母はおそらく後妻で、自分の子供を持たなかった。都井の父は出生年からして前妻の子と考えられるそうだ。
これだけでもかなりの驚き。祖母と都井の関係が事件にどのように影響したのか、これまでとは違った見方ができる。
他にも都井一族における睦夫の立ち位置、事件の動機にもなった『ロウガイスジ』の意味、遺書でも触れられたある女性にまつわる謎など、大変読み応えがある。
津山事件に興味があれば是非一読を勧める。

ところでこの本で驚いたのは、著者が指摘する筑波本の誤りについてだ。
都井が小説を書いていたことや、阿倍定に興味を持っていたというくだりは筑波氏の捏造だというのだ。
その他にも筑波氏は事実に基づかない記述をいくつもしているようだ。
この件については『事件関係ブログ』の管理人氏の本でも検証されている。

津山事件の真実

石川氏とはまた別ルート(でもやっぱりアメリカ)で事件報告書を発掘し、筑波本の矛盾を考察している。
こちらもお勧め。

<小説>
かの有名な八つ墓村をはじめ、この事件を元にしたフィクションは数多いが、印象に残ってるのはこれ。

夜啼きの森 岩井志麻子 角川ホラー文庫

因習に満ちた田舎の閉鎖社会の描写が上手い。
実際の事件の経過に割と忠実なので、事件の概要を理解した上で読むと更に恐い。

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